Interview
改善にゴールはない。
先を見据えて自分の意見を持ち、俯瞰した視点で物事を考える。
生産工房部
部長 辻 秀司 さん(2017年中途入社)
ものづくりに対する情熱を抱き続けて
辻部長は40代半ばで「箔一」へ入社されたそうですが、以前の仕事内容と、転職のきっかけを教えてください。
以前は大手総合電気メーカーの社員として半導体生産プロセスのエンジニアをしていました。20年ほど在籍していたのですが、これからの人生を考えたときに全く異なる業界でのものづくりにチャレンジしてみたいと思い退職しました。その後転職活動をするなかで出会ったのが「箔一」です。伝統産業とはいえ技術や文化を守るだけでなく、金箔を使って様々な世界に挑戦し続ける姿勢に共感し入社を決意しました。
「改善」に決まったゴールはない
実際に働き始めてから、前職との違いを感じたことはありましたか?また、現在はどのような仕事をしていますか?
手がけている製品こそ違いますが、いかに効率良く商品を作るかという点においていえば、前職でも現職でも「改善する仕事」であることは同じですね。現在は工芸品、食用金箔、化粧品、建築装飾などの各部門を束ねる生産工房部の責任者を任されています。
改善にはゴールがなく、部内のメンバーたちと密にコミュニケーションを図りながら日々現場の環境や作業効率の改善に励んでいます。また生産スケジュールの管理や工場の稼働状況と人員のバランスの管理、調整も行うほか、予算達成率、売上、収益性の管理も重要なミッションです。
環境や業務の改善をする上で大切にしていること、取り組んでいることは何ですか?
結果となって表れるのは数字ですが、起点となるのは人の手です。社長からよく言われるのは「人の手で作っているので気分によっても作業スピードや仕上がりが変わる。だからこそ、いかに気持ちよく働ける環境を作るかが大切だ」ということ。そのため積極的に現場へ足を運び、社員やパートナーさんに声かけをしてちょっとした意見や不満なども見落とさず、すぐに対応するようにしています。
これまで大変だったこと、また今後の目標を教えてください。
毎日、大小様々なトラブルやアクシデントが起きています(笑)。それを一つひとつ解決していくのが私の仕事ですね。自分自身に課しているのは、活気のある現場を作ることです。ホームランのような劇的な改善はないので、少しずつ、小さな改善を重ねていくことで最終的に数字に還元していきたいです。
常に自分の意見を持ち、俯瞰した視点で物事を考える
入社後わずか4年で部長職に就くスピード昇進と聞きました。どのようなキャリアを積んできたのでしょうか?
入社以来、半年ほどで係長、課長、そして2021年に部長とステップアップしてきました。大手企業のように上のポジションが詰まっていないということもありますが、会社に自分の努力を評価していただけるのは素直にありがたいことです。「箔一」は社歴によって役職が上がっていくということではなく、チャレンジ精神がある人や能力がある人がどんどん昇格できる環境があると思います。
心がけていたのは、しっかりと自分の意見を持ち俯瞰した視点から物事を考えること。特に私の場合は、係長のときには課長、課長のときには部長と、自分がいま置かれている場所から一つ上の視点で物事を考え、行動するようにしていました。
管理職ならではの悩みや苦労はありますか?
生産の現場で働く人のなかには社員もいればパートナーさんもいらっしゃいますし、年代も違えば働くモチベーションも様々です。それぞれが異なる意見を持つなかでいかにマネジメントをしていくか、みなさんに納得していただける環境を作り、全体最適を目指していくかというのはやはり難しいですね。
そんななかでも、会社をより良くするためにはどうしたら良いかという視点に立つことは大切です。また生産工房部として見えてきた課題を人事と共有し、働き方や人事制度を見直すこともあります。
意欲がある人は様々なことに挑戦できる環境です
入社を検討している人へメッセージをお願いします。
「箔一」はチャレンジングな企業で、意思決定から実行までのスピードがとても速いです。意思決定者が多い組織や縦割りの文化が強い組織から転職した人は、カルチャーショックを受けるかもしれません。自分自身の意思を持ち、やりたいと思ったことはどんどん提案して挑戦していきたい人にとっては、とてもやりがいのある環境だと思います。